入試の偏差値が高い学校が、大学の合格実績も良いのはある意味、当然かもしれない。しかし、それほど偏差値が高くないのに難関大や国公立大医学部に強い、お得な学校がある。特集『超お得!【関西】中高一貫・高校&大学最新序列』(全8回)の#3では、関西6府県の「お得な中高一貫校ランキング」をお届けする。お得な40校を実名で紹介していこう。(ダイヤモンド編集部 竹田孝洋、野村聖子)
入りやすいのに有名大学に行ける
関西のお得な中高一貫校を調査
大阪の北野、兵庫の灘、京都の洛星──。ちまたでいわれる学校の序列は、入試の難易度、つまり偏差値だけで語られがちだ。
確かに難関校は大学の合格実績も良いが、もともと優秀な生徒を集めているのだから当然の結果ともいえる。素材が良ければ特段凝った調理をしなくてもおいしいものが出来上がるというようなものだ。
一方、安い食材でも極上の料理を作ることができる腕を持つ、つまりは入学時点では学力の低い生徒を難関大学合格まで導いてくれるような、そんなお得な学校はないのだろうか。
今回、大学通信の協力を得て、偏差値が低く入りやすいのに難関&有名大学(東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、早稲田大学、慶應義塾大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、国公立大学医学部)の合格者を輩出している関西6府県のお得な中高一貫校を調査した。
中高一貫校に6年前の2016年に入学した生徒が、前述の10大学と国公立大医学部にどれだけ合格しているかを調べ、入学時と卒業時の偏差値の差から“お得度”を求めた。
それでも、最新の偏差値が入学後の6年間で上昇していてはこれからの受験生にはお得とはいえないため、最新偏差値が55未満の学校に絞った。
偏差値は低いのに、難関&有名大学に行けるレバレッジ度の高いお得な中高一貫校40校が判明した。