京王電鉄Photo:PIXTA

3月18日にJR東日本、関東大手私鉄各社が運賃改定を実施したが、今年度も運賃値上げが相次いで行われる。鉄道各社による運賃改定の状況と、その背景について解説する。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

今年度も鉄道各社が
相次ぎ運賃値上げ

 早いもので2023年も4分の1が過ぎ去り、2023年度が始まった。3月18日にJR東日本、関東大手私鉄各社が運賃改定を実施したが、今年度も運賃値上げが相次いで行われる。

 まずは初日となる4月1日、関西鉄道各社が運賃・料金改定を実施した。このうち阪神電鉄、阪急電鉄、京阪電鉄、大阪メトロ、神戸電鉄、山陽電鉄は全ての区間にバリアフリー料金10円を上乗せした。一方、近畿日本鉄道は普通運賃の上限を改定し、初乗り運賃は20円、最大(241キロ以上)で580円(改定率17%)値上げした。