短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。【がっちりマンデー!!】(TBSテレビ系)のSNSで、「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。
日数は営業日で計算
前回、「一目でチームの進捗状況がわかる方法」を紹介した。
当社の場合、日数は営業日(土日祝日を除く)で計算している。
よく
「ゴールデンウィークがあるから納期が遅れる」
「正月休みを挟むから納期が遅れる」
と言うが、連休はあらかじめわかるから最初からスケジュールに組み入れておこう。
「1年=365日」と考えてはいけない理由
ここで1年=365日と考えてはいけない。
営業日で考えるとそんなに多くの日数はない。
土日が休みの会社では、週5日×4週で祝祭日も考慮すると、1か月は21~22営業日くらいだろう。
だが、実際には2月のように日数が少なかったり、正月休みや夏季休業を考慮するとかなり少なくなり、1年は240営業日ほどしかない。
当社では8年前から商品一つひとつの工程管理に独自システムを導入し、商品開発部の担当者が管理している。
最終納期から逆算し、各工程の進捗状況を確認しながら仕事を進める。
仮にどこかの工程が遅れて日付変更すると、変更履歴が残るため、スケジュール管理がきちんとできているか否かもわかる。
どんな仕事にも期限がある。
いつまでに何をするかを常に管理しておこう。
新規事業にも有効な考え方
この方法は、経営計画でもよく使われる。
新規事業を立ち上げ、3年後に売上10億円を目指す場合、2年後に◯億円、1年後に◯億円といった計画と工程管理は必要だ。
途中で今の作戦では目標に到達できないとわかったら、作戦を変える必要がある。
このように、うまく目標設定することで日々の行動が変化し、飛躍的に成長する。
これを日常的にやっている人が成果を上げ続けるのだ。
(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)