ウランバートルの町並みと人々の様子

成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポート社会主義時代を彷彿とさせる町の景色

 モンゴルでは1990年まで社会主義政策がとられていたため、町を見渡すとその時代を連想させる建物が多く建っています。最近ではモンゴルにも韓流ブームがやってきており、店内ではK-POPが流れ、町中にも多くの韓国料理レストランが立ち並んでいます。市内を走る車のほとんどはトヨタのプリウスですが、最近ではヒュンダイの車も見かけるなど、町の様子も少しずつ変わってきているようです。

 ちなみにウランバートルには「CU」と「GS25」というコンビニが多くありますが、どちらも韓国のブランドです。モンゴルらしいおみやげを買いたい場合はコンビニではなくスーパーやデパートに行くのをおすすめします。

成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポート町中には新しくカラフルな建物も。ここには吉野家が出店している(写真中央下の店舗)

 2023年のゴールデンウィーク時点では、ほとんどの方がマスクは着けておらず、タクシー等に乗るときも特に着用は求められません。ショップやレストランへ入る際も体温検査やアルコール除菌は行われていないので、ほぼコロナ前に戻ったといえると思います。

 治安はとてもよく、そこまで緊張感を持って過ごす必要はなさそうです。ただし、夜間のひとり歩きや観光スポットでのスリ等には気をつけたほうがよいでしょう。

 1点気をつけたいポイントは、前述したとおり市内での渋滞。早朝や深夜には少し落ち着きますが、朝・夕の出勤時間帯や金曜には渋滞がひどく目的地に着く時間が全く読めなくなります。市内を移動する場合は徒歩にしたほうが確実です。

 また、渋滞がひどいこともありますが、モンゴル人は運転がとても荒いため、市内を自分で運転するのはあまりおすすめできません。ツアーで同行したモンゴル人の方いわく「モンゴル人は遊牧生活において自分の馬がいちばん速い!とアピールしていたため、その頃のなごりで運転も荒くなってしまう」そうです(笑)。

旅行におすすめの時期は?

成田から5時間半「モンゴル旅行」のススメ、遊牧民体験ツアーを詳細レポートモンゴルの春を知らせるオキナグサ。この花を食べたヤギはおいしいといわれ、この花を見るとヤギが食べたくなるという方も

 旅行におすすめの時期はずばり6月~8月の間です。

 ウランバートルは「世界で最も寒い首都」と呼ばれており、冬は-40度を記録することもあります。冬季はツアーやアクティビティ、観光スポットも休業となることが多いです。4~5月から少しずつ暖かくなりますが、モンゴルの春は「1日ですべての四季を味わえる」と言われるほど寒暖差が激しくなります。2023年のゴールデンウィーク時点でも、最高気温は23度、最低気温は-7度になるなど服装の調節に苦労しました。

 6月以降は気温も安定して暖かくなり、多くの観光スポットが営業を再開します。相撲、競馬、弓競技で競う夏の祭典「ナーダム」が行われるのも6月後半から8月にかけて。動植物の活動が活発になり自然が特に美しくなる時期なので、モンゴル旅行をするなら6月~8月の期間を選ぶとよりよさそうです。

 ただし、6月以降も夜は冷え込むことがありますのでパーカーやカーディガン、ウィンドブレーカーを1枚持っておくと安心です。