マレーシア「地元で愛される食堂」5選!海南麺、チキンライス、豚サテー、ナシチャンプル...

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は「マレーシア、地元で愛される食堂」です。「地球の歩き方 マレーシア ブルネイ」編が約3年ぶりに改訂版を発売!多彩な味を求めて外食を楽しむ人が多いマレーシア。町を歩くと、地元の人でにぎわう食堂をいたるところで目にします。コロナ禍を乗り越え、以前にも増して繁盛する名物食堂をたっぷり紹介。3年ぶりに現地を訪れた取材レポートです。(文・写真/地球の歩き方書籍編集部)

ユッキー・レストラン

マレーシア「地元で愛される食堂」5選!海南麺、チキンライス、豚サテー、ナシチャンプル...クアラルンプールのチョウキットにある「ユッキー」。1928年創業で、現在は3代目店主のメルビンさんが切り盛り

 麺やトーストなどマレーシアの定番料理を提供するレトロな喫茶店。土曜の朝10時に訪れると、以前と変わらず人気で、外で20人ほど待っていましたが、ひとりだったので相席でどうぞ、とすぐに案内してくれました。注文したのは、マレーシアの定番朝ごはん、カヤトースト(トーストした薄切りの食パンにカヤジャムとバターをサンドしたもの)と海南麺(ハイラムミー)です。

マレーシア「地元で愛される食堂」5選!海南麺、チキンライス、豚サテー、ナシチャンプル...ココナッツミルクで作る自家製の甘いカヤジャムは販売もしている。飲みものは冷たいコピ(練乳入りの甘いコーヒー)をチョイス
マレーシア「地元で愛される食堂」5選!海南麺、チキンライス、豚サテー、ナシチャンプル...うどんそっくりの太麺を海老と豚のだしで炒めた海南麺。フライドオニオンの香ばしさが絶妙なアクセント。

 海南麺は、見ための地味さから想像できないふくよかなコクがあり、思わずうまっ!と声に出してしまったほど。もちっと弾力のある麺に白菜や豚のだしがよく染みています。

 カヤトーストに卵2個、麺1皿という、けっこうなボリュームだったにもかかわらず、自分でも驚くほどの速さでさくっと完食したので、名物のカヤロールも追加注文。これもまた秒で胃袋へ消えていきました。

マレーシア「地元で愛される食堂」5選!海南麺、チキンライス、豚サテー、ナシチャンプル...ふわふわとしっとりのちょうど間ぐらいの硬さで食べ飽きないカヤロール

 コロナ禍3年、メルビンさんにお店の様子を伺うと「テイクアウトのみの営業を強いられたときはかなり厳しい経営でした。常連客が通ってくれたおかげで、なんとか続けられています」と。この味が食べられるのは、奇跡ぐらい幸運なことなのかもしれない、とあらためて感じた訪問でした。

住所 1, Jalan Kamunting Chow Kit, Kuala Lumpur
営業時間 7:30~15:00、月・中国正月休
アクセス LRTダン・ワンギ駅より徒歩約10分