今なら目指せる! 医学部&医者#14Illustration by Yukiko Kikutani

私立大学医学部入試において、学力以外の試験が勝負の鍵を握る“お宝の”選抜制度がある。特集『今なら目指せる! 医学部&医者』(全24回)の#14では、私立大医学部の合格請負人で、医学部・歯学部オンライン個別指導を行うメルオンの代表、田尻友久氏が私立医学部において“お宝”の選抜制度を五つ選出した。(メルオン代表 田尻友久)

「週刊ダイヤモンド」2023年6月3日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

“お宝”の選抜制度を狙えば
一般入試では難しくても合格切符

 私立大学医学部において“お宝”の選抜制度がある。お宝たる理由は、多様な人材を受け入れる推薦・AO枠の中で、学力以外の試験に勝負の鍵があるところだ。

 入試の学力試験の成績というのは、医学部6年生時点の成績と実はリンクしない。医学部での勉強は、子供の頃から積み上げた学科の学力とは切り離されて全員ゼロからのスタートだ。そこからいかに取り組めるかで成績に差がつくわけで、お宝の試験は総じて、医学部入学後の「伸びしろ」となる潜在的な能力を評価する。

 故にお宝を狙えば、一般選抜(一般入試)では合格が難しい学力の受験生であっても、合格の切符を手に入れられる。

 ではお宝の選抜制度にはどんなものがあるのか。次ページで五つ、選出した。