今なら目指せる! 医学部&医者#20Illustration by Yukiko Kikutani

医師として春にデビューする医学生は、その前の年の10月に最初のキャリアとなる病院の希望を提出する。彼らから敬遠される病院はどこか。特集『今なら目指せる! 医学部&医者』(全24回)の#20では、最新版となる「2022年医師臨床研修マッチング結果」から、採用定員に満たず空席数の多い「医学生に不人気な病院ランキング」を作成した。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「週刊ダイヤモンド」2023年6月3日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

今春から医師になった研修医が敬遠
「医学生に不人気な病院ランキング」

 医師になる医学生が最初のキャリアとして選ぶ先として、敬遠される病院はどこか。

 医学生にとって、6年生の秋は勝負の時期である。卒業後4月から働く初期臨床研修先の病院が決まるからだ。2003年以前は、出身大学の付属病院に就職するのが一般的だったが、04年度からの新制度で、初期研修医は大学病院以外の一般病院も進路として選択できるようになった。

 現行の制度では、医師臨床研修マッチング協議会が運営するウェブサイト上で、医学生と病院のマッチングが行われる。研修希望者側と病院側がそれぞれ希望を出し、基本的には双方が一致すればマッチングが成立する仕組みで、決められたアルゴリズムに従って、コンピューターが機械的に組み合わせを決定する。

 そこで今春から初期臨床研修医となった医師たちによる「2022年医師臨床研修マッチング結果」から、医学生に不人気な病院のランキングを作成した。採用定員に達せず定員割れの数が多い順にランキングしたものだ。

 上位100病院を次ページに掲載した。定員割れで空席数が多い病院には、共通点があった。