また、「私はその人とは違うから大丈夫」、「私には優れた能力があるから絶対にそうはならない」といった軽くて浅い内容では根拠が乏しいです。
たとえば、
「前職でも、毎年厳しいノルマが課され、1年単位でクリアできなければ職場を追われるシビアな環境にいました。ただ、独自のPDCAサイクルを用いて一定以上の成果を残し続けたため、解雇されることなく10年間勤め上げることができました」
というように、類似経験に基づいたエピソードを具体的に語ることで証明してください。
○たとえばこういう人の場合
43歳男性。大卒後、新卒入社した1社に勤務。
今回は2社目の転職で、同業種・同職種(営業所長職)への応募。
【NG!】「かなり厳しいですね…。御社で頑張りたい気持ちはありますが、同じようにならないとは軽々には断言できません」
動揺を隠しきれないとしても、この後に「そうはならない」フォローを入れましょう。
【OK!】「そうですか、そのようなことが先月あったのですね。詳細がわからないので何とも申し上げにくいですが、私にとっても他人事ではない、と身につまされる思いです。
ただ、私も実績をあげられなければ在籍も難しくなることで有名な企業で、約20年間成果を出してきました。また今回の応募内容を拝見すると、同じ業界の同じ営業で20年間培ってきたキャリアが、そのまま活かせると確信を持っております。
御社の期待に沿えない場合は、退職を余儀なくされても仕方がないと覚悟していますが、退職云々のネガティブな話よりも、今は入社後にどのようにして第1営業所全体の売上を上げるか、そのことしか考えておりません」
他人事ではないと襟を正した後に、それでもやっていける証明と自信を述べるのが最善の方法です。
最後に、ネガティブな話題をプラス方向に切り替えるのも非常に効果的な締め方です。