上司として普段の仕事ぶりや様子を見ながら、専門家であるドクターやカウンセラーの指示を仰ぎ、人事とも情報を共有しながら、社員の復調をサポートしていく、という内容です。

○たとえばこういう人の場合
42歳男性、大卒。現在まで新卒入社した1社にて勤務。
今回は初めての転職で、同業種・同職種への応募(管理職候補)。

【NG!】「きっといろいろと抱え込んでしまうタイプなのでしょう。愚痴や不満をしっかり聴いてガス抜きしてあげたいと思っています」

 問題の深刻さを認識していないと見なされます。自分だけで解決しようとするのは厳禁です。

【OK!】「素人判断せずに、まず心療内科などの専門医に診てもらうように勧めます。そして診断結果を元に、この先のことを考えたいと思います。

 こういった症状の場合は、休むことが何よりの特効薬と聞きます。仕事のフォローはこちらで行うとして、社内の休業制度を活用して休ませることも大事でしょう。こういった制度運用や手続きについては人事部と相談しながら、進めていきたいと思います。

 こちらが良かれと思って軽くかけた『頑張れ』とか『期待している』という言葉が、逆に重荷になると聞きます。

 デリケートな問題ですから、専門家と協調しながら、現場では温かい気持ちで部下に接していきます」

 ここで独自性を出す必要はありません。自分だけで解決しようとしないで、専門家と協力し合って問題に向き合っていくという、定番中の定番の回答をすれば良いです。