優しい口調でも、トラブルを誘発する火種だらけ
今回の会見は、マスコミと外野はお祭り騒ぎができてよかったかもしれないが、ジュンさんとお子さんにとっては、プラスよりもマイナスの方が大きい。
たしかに、ネットやSNSで「素直で優しい人柄が伝わってきた」「家族を思う気持ちに涙が出た」なんて称賛している人が多いように、短期的にはジュンさんのイメージを上げた部分もある。だが、中長期的に見ると、今回の会見は新たな「トラブル」を誘発して、最悪ジュンさんとご家族にとってあまりよろしくない事態を招く可能性が高い。
なぜかというと、広末さんのことを「最高の母」「良き妻」と持ち上げる反面、彼女の日常態度や心の内面を「優しい口調でディスっている」からだ。
マスコミも繰り返し報じているのでご存じだろうが、この会見で、ジュンさんは広末さんの「過去の不倫」を公表している。また、広末さんが普段はノーメイクで香水も付けないが、プレッシャーを感じるとひょう変して、「濃い化粧と派手な格好」で誰かに連絡をするということなど、広末さんのメンタルやプライバシーを赤裸々に語った。
これはやるべきではなかった。当事者である広末家や不倫相手の家族にとって、さらなる誹謗中傷を招くだけで、なんのメリットもない話だからだ。
なんてことを言ってしまうと、「不倫を擁護するのか!」「ジュンさんの心の叫びをそんな風にひねくれて受け取るな!」と、怒る人も多いだろうが、ジュンさんが広末さんを批判してはいけないなどと言っているわけではない。
広末さんが不貞を働いていたのはおそらく事実なのだろう。もしこれから裁判で離婚協議をしようということで、お子さんたちの親権や財産分与をめぐって、広末さんサイドと争うということを宣言する会見ならば、気が済むまで主張すればいい。しかし、今回の会見はそういう意味ではなかったはずだ。
ジュンさんは会見を催した理由として、「子どもを誹謗中傷から守る」ということを挙げた。さらに、会見で最も伝えたいことは「広末さんは最高の母親だ」ということだと力説した。
では、あの会見によって、この目的が達成されて、メッセージも正しく伝わったのかを冷静かつ客観的に振り返ってみよう。