2位は日産自動車で811万円
ホンダはトップ3から転落

 2位は神奈川県に本社を置く日産自動車で、平均年収は811.0万円。トヨタ自動車と日産自動車の2社のみが800万円台となった。

 日産自動車の22年3月期の売上高は、販売台数の減少や原材料価格の高騰があったものの、販売の質の向上や円安により大きく改善。前年比7.1%増の8兆4246億円となった。また、当期損益も前年の4487億円の赤字から2155億円となり、3年ぶりの黒字となった。

 3位はトヨタ自動車系の部品メーカーであるデンソーで、平均年収は786.9万円。国内自動車メーカーの“ビッグスリー”であるホンダを上回った。

 デンソーの22年3月期業績は、半導体不足などによる車両減産があったものの、新型コロナウイルスの影響からの回復などにより、売上高は前年比11.7%増の5兆5155億円、当期利益は前年比111%増の2639億円となった。

 4位は東京都に本社を置くホンダで、平均年収は778.7万円。前回のランキングでは平均年収798.9万円で、2位だったが、今回はトップ3から転落する結果となった。

 5位はトヨタ自動車系の部品メーカーである豊田自動織機で、平均年収は774.8万円。22年3月期の業績は、新型コロナウイルスの影響からの回復もあり、売上高は前年比27.7%増の2兆7052億円、当期利益は同31.9%増の1803億円となった。

 6~10位は、いすゞ自動車(753.4万円)、NOK(731.7万円)、モリタHD(728.8万円)、ヤマハ発動機(726.1万円)、八千代工業(704.5万円)となった。

 そのほか、自動車メーカーを見ると、スズキは19位(665.8万円)、三菱自動車は21位(660.5万円)、SUBARUは23位(645.2万円)、日野自動車は26位(638.5万円)、マツダは28位(637.5万円)となった。

(ダイヤモンド編集部 松本裕樹)