なんにせよこの問題、加齢だけの問題にはしないで、「ダメな人」を見かけたら、「自分も他の人から見れば、同じようなことをするときがあるんだろうなあ」と想像すると、他人を許せるし、常に自分自身を管理できると思います。そして、お互い注意し合うのが一番なのかなって思っています。これを読んでくれている人も、困った人を見かけたら、「あれは自分だ」を訓練してみてはいかがでしょうか。

昨今は「アドバイス」が
煙たがられる傾向に!?

 bar bossaは、数年前に喫煙可能だったのを禁煙にしたんですね。これ、すごく悩んだんです。例えばあなたが愛煙家だったら。いつも通ってたバーが突然禁煙になれば、もう行かないですよね。

 もしあなたが嫌煙家だったら。最初から、まず喫煙可能のバーには行かないですよね。あるいは、近所に喫煙できるバーがあっていつも前を通り過ぎていても、ある日そのバーが禁煙に変わったからってまず気づかないです。

 どう考えても、突然禁煙バーにしたら、お客様は激減して売り上げは下がるでしょう。

 でも日々の営業中に、「あ、今、帰ったお客様、隣の人が煙草を吸い始めたから帰ったんだ」って感じるシーンも増えてきました。それで、「このままだと売り上げが少しずつ落ちていくだけなのかも」と、ある同業者の先輩に言ってみたんですね。

 そしたら、その先輩から、「大丈夫。最初は売り上げは落ちるけど、いずれは定着するから。今は絶対に禁煙にしたほうがいい。もう世の中そういう流れだよ」ってアドバイスを受けて、踏み切れました。ほんと、あのアドバイスには助けられました。

 今、「アドバイス」って槍玉に挙がることが多いですよね。

 バーベキュー場で若い人たちが試行錯誤しながら火をつけていると、近くにいたバーベキューのベテランみたいな人がやってきて、「おまえら、わかっちゃないなあ。俺にやらせてみな。こうやるんだ」っていうアレです。