相手に変化を求めることほど無駄なことはありません。

 無理だと思ったら、さっさと切る。

 もう少し様子を見ようと思うなら、様子を見る。

 相手は相手の考えや常識があると許せる器量があるなら、そのままにする。

 期待した行動を相手がしてくれなかったとき、「あぁ、この人のこういった面まで知らなかったな」と自分の認識を改めるしかありません。なぜなら、人間の内面も社会と同様に多面的に構成されている一方で、私たちはその一部分だけを観測して相手を評価しているため、ズレやバグが発生するのは仕方がないことだからです。

 裏切られることを過剰に恐れるあまり、他者を惑わせていませんか?

 傷つけられた経験を理由に、攻撃的になっていませんか?

 人間関係の失敗は自分を成長させるチャンスです。

「自分が悪い」という単純な受け止めではなく、現状の私はどうなのか、どう改善すると良くなりそうか、という前向きな考えをベースに人間関係を築けるようになると、自然と対人スキルも向上しますし、対人関係にまつわるストレスも大幅に減るでしょう。