発信したいことがあるのに、自分ばかり受け身でいなきゃいけないコミュニケーションってストレスになりますよね。しかも、自分のコミュニケーション能力に自信がなければ、なおさらです。人付き合いのストレスが相手に伝わった気がして、さらにそれがストレスになり、受け入れてもらえていないような気がしてしまい、またストレスが相手に伝わっている気がしてしまう……という負のループ。

 どこかで断ち切らないと、本当に心を病んでしまいそうですよね。

人付き合いのガス抜きとして
「ひとりの時間」を大切に

 さて、ここで少しアナタを深掘りしていこうと思います。

 今回のしんどくなる相手方として、幼稚園の保護者(いわゆるパパ友、ママ友ですね)、義理の両親、パート先の同僚などなど、主に家族ではない相手ということですよね。では、自分の子どもや旦那様に対してはいかがでしょうか?

 今回は横に置いておきますが、何かされたわけではないものの苦痛を感じているということであれば、興味のない相手と義務的に付き合わざるを得ない状況下で、自然と周りに気を遣って自発的な言動を我慢していることが多いのではないかと思います。

 これは元少年院の先生をやっていた私の経験則になりますが、幼少期から自分の発言が許されなかったり、両親から自身の意思決定に関して否定的な言葉を投げかけられて育ったり、受け身のコミュニケーションがメインだった人は、大人になって自分の考えや意見を持つようになっても幼少からのコミュニケーションが癖づいて、相手に思ったことが言えなかったり、自然と物事に妥協してストレスを抱えてしまう傾向がありました。

 そのような人におすすめしていたのが、ひとりで過ごす時間を意図的に設定するということです。生活をする中で無意識に人と付き合わなければいけないと思いがちですが、別にそんなことはありません。私もひとりになりたいときは、家にテントを張って引き籠もったり、車の中にマットや布団などを敷いて車中泊をしたりします。

 また、用もないのにトイレに籠もって小説を読むことや音楽を聴きながら半身浴など、お金をかけずに自分がひとりになって落ち着くための時間を作るのもアリです。

 職場でもできるだけ人と関わる時間を減らしてみましょう。

 許される範囲で始業時間ギリギリに出勤することは、私もよくやりました。またママ友との付き合いも毎回を2回に1回くらいに減らしてみるなど方法はあると思います。