テルアビブの台所、カルメル市場で食べ歩き

東京~イスラエル「初の直行便」就航!地中海ビーチ&地元グルメを写真付きレポート聖書の時代から伝わるブドウは現代人も大好物

 午後からは、「フーディー(食べ歩き)ツアー」専門のガイドさんに案内され、混み合う市場を練り歩くことに。このツアー、レストランの食べ歩きではなく、庶民の胃袋文化を覗くという趣き。イスラエルの暮らしにちょっとだけ触れることができる、ウォーキング・ツアーだ。

 訪れたのはカルメル市場。人気の市場なので観光客も多いが地元の人が今夜の惣菜や調味料、彩り鮮やかなスイーツを買い求める姿も多く、まさに「テルアビブの台所」といった雰囲気。日常の生活を目に当たりにできる市場は歩いているだけでも楽しい。

カルメル市場
開店時間 店舗により異なる。シャバット(金曜午後~土曜)や祝日は全店休業
東京~イスラエル「初の直行便」就航!地中海ビーチ&地元グルメを写真付きレポートイスラエルのソウルフード、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」

 ファラフェルは中近東で広く食べられている料理。ふやかした乾燥ひよこ豆やそら豆を潰して揚げたベジタリアンフードだ。パリやニューヨークでは昔からユダヤ人地区での名物料理だったが、今や世界中に健康フードとして広まった。

 イスラエルではピタ(ヘブライ語でパンの意)に入れたり皿盛りで食べたり、いずれにしてもたくさんの野菜が付くのが一般的。辛いソースやごまペースト、ヨーグルトソースにもよく合う。油で揚げているがしつこさがないのでパクパクと食べ過ぎてしまうぐらい日本人にも親しみのある味だ。

東京~イスラエル「初の直行便」就航!地中海ビーチ&地元グルメを写真付きレポートシュワルマかファラフェルが定番のピタサンドにニューフェース登場!

 イスラエルの常食パンは、中がポケット状になるピタと呼ばれるもの。ここにシュワルマ(ドネルケバブ)やファラフェルを詰めて屋台フードとして楽しむ。レストランでも野菜ペーストをすくったり、肉料理を挟んだりと食べ方は万能だ。そんなピタのサンドイッチだが、今回のフーディーツアーでは、定番ではなく野菜と卵のサンドを紹介してくれた。新鮮な刻み野菜がギッシリ、酸味のあるドレッシングと絡めてあるので意外にサッパリ。初挑戦でも2~3個はペロリとイケる味だ。

 店先で頬張りながら「おいしい!」と日本語そのままに声をかけると店主やスタッフが笑顔を返してくれる。「おかわり食うか?」言葉は通じなくても彼らの素振りや笑顔が答えを教えてくれる。もらったおかわり片手に今度は「タイーム」(ヘブライ語でおいしいという意味)と声をかけると「日本語でタイームはなんていうんだ?」なんて一瞬の国際交流も。食べて満足するだけでなく市場の人たちにもたっぷりエネルギーをもらえる気がするひとときだ。