さらに『人々を感動で満たす』サービスの開発へ

――テクノロジーの現在地という意味でいきますと、今後の方向性や、今は出来ていないけれども将来的にこんなことが出来ると良いという期待値、または難しさを感じている部分はどんなことでしょうか。

書影『スポーツビジネス最前線』『スポーツビジネス最前線』(竹書房)
山本佳司 著

 新しい審判判定補助ですとか、新しい視聴体験はどんどん進化させていきたいと考えています。一方で権利関係の部分は気を配っていく必要があると感じています。私たちが『こうしたい』と考えていても必ずしもその通りにできるものでもない部分がありますし、こうした技術やサービスの進化はもはや1社で行っていくような話ではなく、各競技のリーグやクラブと、より一緒になって新しいビジネスを創り出していく考え方が必要だと思っています。

 スポーツはコンテンツとして本当に素晴らしい可能性を秘めていると思っています。その価値を高め、付加価値のあるものとして提供するための技術を突き詰めていきたいと思っています。それによって視聴者の感動体験が生まれたなら、ソニーグループとして考えているような『人々を感動で満たす』というサービスや製品開発に近づいてくると信じています。

【訂正】記事初出時より以下のように訂正します。
タイトル、リード文内:「三苫」→「三笘」
(2023年9月7日17:00 ダイヤモンド編集部)