製薬リストラ相次ぐ中で武田薬品OBが異業種に挑戦、富士通元幹部のIT支援業に参画図るPhoto by Seiko Nomura

国内製薬大手のリストラが相次いでいる。製薬OBのセカンドキャリア支援への関心が高まる中、武田薬品工業のOB組織が異業種進出を目指して、富士通の元幹部らが立ち上げたIT支援業への参画に挑戦中だ。(ダイヤモンド編集部 野村聖子)

武田薬品OBのセカンドキャリア支援
富士通元幹部のIT支援業に白羽の矢

 今年4月、武田薬品工業のOBを中心としたビジネスコミュニティー「Active-T(アクティブ・ティ)」と、富士通の元幹部らが立ち上げた企業向けにIT分野のアドバイザリーサービスや人材紹介を運営する「ナレッジピース」がパートナーシップを締結。7月24日、リアルの場で初の交流会を開催した。

 東京・日本橋堀留町にあるナレッジピースのオフィスには、50~60代のシニア世代を中心に約30人の会員が集結。8人の選抜メンバーが自身の経歴やスキルをプレゼンした後、親交を深めるべく懇親会の場が設けられた。

 全くの異業種出身者が協業を図った理由は何か。最初にアプローチしたのはActive-T側だったようだ。