佳子さま、愛子さま、悠仁さまが連日ニュースに…皇族も週刊誌を読んでいるって本当?Photo:PIXTA

うわさ話があふれ返り
正しく理解されない皇室

 皇室についてのうわさ話は、週刊誌や一部ネットメディアの世界では大人気だが、多くの国民は知らないままで、ダイヤモンド・オンラインの読者も、何が本当かよく分からないのではないか。

 実際、ビジネスマンはもちろん、政治家とか言論人でも知識は偏っている。だから、講演などで取り上げると、「知らなかった」と歓迎される。

 私はフランスに留学した頃から世界の君主制の研究をして、最近も元宮内庁式部官の篠塚隆氏と共著で『英国王室と日本人』(小学館)を書いたし、古代史についても著作もあるので、いま起きていることだけが主たる関心の、いわゆる皇室ウオッチャーとは少し違う角度からこの問題を見ている。

 また、霞が関では皇室の情報はよく入ったし、関係者に友人も多いので、皇室の内情もそこそこ知っているし、皇位継承をめぐる議論にも関与してきた。

 私の皇室観は、専門家の中では、比較的、中間派的である。ただ、女性週刊誌やSNSの論調が極端にぶれるので、それによって世間から持たれている私への立ち位置についての印象もかなり変わるようだ。

 小室圭氏と眞子さんの結婚には私は誰より早くから疑問を呈していた。しかし、どうしても結婚したいとおっしゃるならば、法律的に止められない。また、眞子さんは、1億数千万円の一時金や皇室との親戚付き合いを辞退されたことで、一時金の使い道や小室氏のスキャンダルで皇室に迷惑がかかる心配に先手を打たれたのであるから、けじめを十分につけられたというのが私の考えだ。

 ところが、かつて「皇室の慶事にけちをつけるな」と言っていた人たちほど、小室圭氏と眞子さんの結婚について、執拗(しつよう)にいまも攻撃しているので、私は擁護側とみられることになった。

 今回は皇室を正しく理解するために、女性週刊誌を読まない読者を前提に、話題の要点や、皇室報道のあるべき姿などを解説したい。