リサーチやレポート作成、企画立案のためのディスカッションをバーチャルで行うなど、コンサルティング業務の現場でもChatGPTは大活躍中だ。さらに、ChatGPTを導入したいという企業に対してのコンサル案件も急増している。特集『コピーですぐに使える!ChatGPT100選 職種別・業種別・部署別』(全30回)の#10では、現場で使える専用プロンプトを四つ紹介する。(ダイヤモンド編集部 鈴木洋子)
顧客への導入案件も急増中
コンサル業務の現場での活用は?
ChatGPTの大流行は、顧客企業への導入を支援するコンサル業界に特需をもたらしている。「現在動いている案件数は数十件規模、問い合わせだけだと100件以上に上る」(森正弥・デロイト トーマツ コンサルティング執行役員)。
デロイトでは1業界ごとに50~80、全体で数百にも上る活用提案例があるという。そして、市場取引が活発な原材料価格の予測や、システム開発、AI(人工知能)創薬、コールセンター、社内での問い合わせ対応などといった形で活用を図ろうと、あらゆる業界で導入が進みつつある。
企業がChatGPTを事業に導入するときには、事業フローや業務の見直しも伴う。セキュリティー対策や基幹システムと連携させる作業なども発生するため、それに伴うコンサル需要も増えるというわけだ。
もちろん、外に売り込んでいるだけではない。コンサル各社は自社内でもChatGPTをフル活用している。顧客の経営課題の解決や、コンサル内容をレポートやプレゼンテーション資料などの成果物としてまとめる際に利用するなど、頭脳労働の代表格とされるコンサル業界での活用方法は、異業種でも大いに参考になるはずだ。
次ページでは、デロイトと三菱総合研究所にその代表的なプロンプトを紹介してもらった。コンサル企業ならではのプロンプトを四つ紹介しよう。