人生を激変させた、50代半ばの一念発起

 かくいう筆者は、インターネットの知識もスキルもない50代半ばにWebライターとなり、SNSでの情報発信もスタートさせた。そこから人生が激変したのである。                   

 専業主婦として約30年間を過ごしてきた筆者は、50代半ばで、一人娘の結婚と会社員である夫の早期退職という人生の転機を迎えた。

 その後の人生に向け「何かしなければ……」「このままではいけない」と感じ、さまざまな選択肢を模索していたところ、スキルや知識がなくても始められるWebライターという仕事と出合い、活動を始めたのである。

 今の時代、クラウドソーシングを活用すれば、初心者でも、そしてたとえ50代でも、自宅にいながらにして手軽に仕事が受注でき報酬が手に入る。最初はたいした収入にならなかったWebライターの仕事だったが、専業主婦だった筆者にとって、すべてが新鮮で学びの連続だった。

 しかしそのうち、もっとさまざまな分野で、もっと多く仕事がしたいと思うようになった。Webライターをしている「私」の存在を人に知ってもらうにはどうすれば良いか……。そこで思いついたのが、SNSでの発信だ。

 手始めにX(旧ツイッター)に登録。毎日発信していくうちに思わぬところから仕事のオファーがあったり、他のライターと知り合うきっかけになったりと、どんどん世界が広がっていった。

 専業主婦時代は、SNSの必要性は全く感じず、発信どころか閲覧もしていなかった。「そんなことをやって何になるの?」そんなふうにすら思っていたくらいだ。それが、遅ればせながら、SNSの魅力にハマっていったのだ。