ネット用語にうとくても、カンタンに始められる

 デジタルネイティブ世代と違って、50代にとってインターネットの壁は高い。今さら新しいネット用語を覚えるのも苦痛だ。しかし、SNSであればネットの知識がなくても気軽に始めやすい。

 インターネットを活用して情報発信をする手段としては、ブログもあるが、いかんせんパソコンやネットの知識が必要であり、サーバーやドメインの契約をして、WordPressを立ち上げて……、などとカタカナや横文字が並ぶと、もうわけがわからなくなって挫折してしまう恐れがある。

 その点SNSであれば、アカウントを作成しプロフィールを整えれば、その日からでも情報の発信が可能なのだ。じつに気軽にスタートでき、すでにこの時点で社会とつながった感覚が味わえる。

 さらにSNSで発信をしていると、社会とずっとつながっていられる。会社員の会社勤めや主婦の子育てが終わるなどで、世の中から取り残されたような感覚に陥る人も多いようだが、それが軽減されるのだ。筆者もその一人だった。

 思い切ってSNSでの発信を始めてみると、こんなにも自分に共感してくれる相手がいることに、まずは驚いた。発信内容はさまざま。仕事、趣味、ペット、日常のちょっとしたことなど、何でもアリだ。継続できることが重要なので、あまり肩肘張らずに発信できる内容がおすすめである。

「承認欲求」も満たされて、やりがいや生きがいにつながる。たとえば筆者の場合、毎日のウォーキング。1日サボったところで誰にとがめられるわけでもないので、つい「今日はやめようかな」と思ってしまうこともある。

 しかしSNSで定期的にウォーキングの記録を発信することにより、誰かに見られているような気がして、「やっぱり今日も歩こう」という意欲が芽生えるものだ。