それらを考える際に、ぜひ押さえておきたいことがあります。

「数字」と「お客様心理」です。

25度になるとアイスクリーム、
30度を超えると氷菓が売れる

 たとえば、「気温」です。「今日は暑いね」で終わらせるのではなく、具体的に30度などと「数字で表す」ことが大切です。

 なぜなら、気温によって、お客様が来店する動機は変わるからです。

 よく言われるのが、25度になるとアイスクリームが売れ、30度を超えるとアイスクリームより、さらに冷感の強い氷菓が売れるようになるというものです。

 同じ気温でも、春から夏に向かう場合と、秋から冬に向かう場合では、気温の感じ方は異なります。それはお客様の購買行動にも異なる影響を与えます。

 前日が30度を超えた日の25度と、前日が20度だった時の25度では、同じ25度でも感じ方が異なることは、容易に想像できるでしょう。

 前者なら温かいものを、後者なら冷たいものを、店舗に品揃えすることになります。

 さらに、POPでその商品をアピールするとより効果的です。

 ちなみに、お盆明けに、なぜかコンビニにおでんが並ぶのも、同じ理由です。

 お盆明けは、急に気温が下がる時があります。そのタイミングを見越して、おでんを店頭に準備しているのです。

 気温以外では、「天候」も数字化すべき要素です。