こんな雑談は嫌われる!
NGな雑談例、3パターン

 もちろん、何でもいいから雑談をすればいいというわけではない。雑談の仕方や内容によっては「おじさんに絡まれてしんどい」「業務がたまっているのに、無駄な雑談に付き合わされて苦痛」などと、良い人間関係を作るどころか逆効果になってしまうこともある。若者から見てどのような雑談がNGなのだろうか。

【パターン1:昔話を装ったマウントや説教】
おじさんA:お、これから昼飯か?どこ行くの?
若者B:あ、はい。駅の裏側に新しくお店ができたそうなので、同期の○○と……
おじさんA:いい時代になったなあ。俺が君たちくらいの頃は、飛び込みで日に100社は営業に回ってたから、昼飯なんて5分でかきこんでたよ。
若者B:……そうですか。
【パターン2:自分の話ばかりする】
おじさんA:ゴールデンウイークはどこかに行ったの?
若者B:映画を見に行ったり、カフェ巡りをしたりしましたね。
おじさんA:また混んでそうなところに行ったねえ!僕は人混みが苦手だからキャンプに行ったんだけど、そこも混んでてイヤになっちゃったよ。
若者B:……そうなんですね。どこのキャンプ場に行ったんですか。
おじさんA:富士山がよく見える○○っていうキャンプ場でね、まず行くのに渋滞にハマっちゃってさ(……と、自分の話が延々続く)。
【パターン3:無意識なパワハラやセクハラ】
おじさんA:休日は何をしてるの?
若者B:自宅でゲームをしていることが多いですかね。
おじさんA:若いのにもったいない!引きこもってないでデートとかすればいいのに!
若者B:いやあ……。
おじさんA:B君、彼女いないの?うちは転勤が多いから、結婚するなら早いうちがいいぞ。

 どのNG例にも共通しているのが、おじさん側は自分から話を振っているにもかかわらず、若者の話を聞かずに自分の話ばかり押し付けているという点だ。新しい飲食店の話、映画の話、カフェの話、ゲームの話など、若者側が差し出してくれた雑談のネタを完全にスルーしてしまっている。

 ここで「どんなお店なの?」「へえ、何の映画を見に行ったの?」と話を進めれば、「今日下見してきますんで、おいしかったら今度一緒にランチに行きましょう」「え、Aさんもホラー系が好きなんですか?」などと次回につながったり、共通の話題が見つかったりすることもあるだろう。以下で解説する雑談力アップのコツを参考に、NGにならない雑談を心がけたい。