英語をたくさん勉強したのに、いざとなると全く言葉が出てこない――そんな人に読んでほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さずに瞬時に即答する「英語の反射神経」を鍛えることができる。実践的なスピーキング力を養うための最適な1冊だ。本稿では著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「注意すべきカタカナ英語」について教えてもらった。
「えっ、シーチキンは英語じゃないの?」
学生時代に、ネイティブに何かを説明しようとして、カタカナ語で失敗したことが何度もあります。
おそらく、日頃慣れ親しんだカタカナ語が通じると勝手に思い込んでしまっていたのです。
例えば、アイスクリーム屋さんで、バニラ味を買いたかったのに、バナナ味が出てきたことがあります。
これは、バ-二-ラと個々の音を母音とともにはっきりと発音したため、誤解されたのでしょう。
また、[v]を[b]とと発音したことも原因かもしれません。vanillaの発音記号は、[vənílə]となり、[ní]の上にアクセントが来ます。
一番恥ずかしかったのは、「シーチキン」です。
「シーチキン(ツナ)を食べるのが好きです」と言うのに、I like to eat sea chicken.と言ったら、What kind of chicken is it?「それはどんな種類のチキンですか」と聞き返されたことがあります。
よく考えてみれば、シーチキンは英語ではなく、日本の会社が製造しているツナ缶詰のことなのです。英語では、canned tunaです。
(1)英単語の一部が省略されたカタカナ語
普段何気なく英語だと思って使っている言葉の中に、実は英語ではない言葉がたくさんあります。
日常生活で身についてしまったカタカナ語を英語だと勘違いして使っているせいでしょう。
カタカナ語は、ネイティブにとって理解しがたいので、使う際に注意が必要です。
例えば、次のカタカナ語を英語で何と言うかわかりますか?
【問題】次のカタカナ語を英語で何と言うでしょうか?
(1)レジ
(2)パトカー
(3)エアコン