SNSで大人気のPoche(ポッシュ)さんは、人間関係、親子問題、アダルトチルドレン(AC)専門のカウンセラーです。そんなPocheさんのもとには日々、さまざまな人たちからの切実な悩める声が寄せられています。
ここではそんなPocheさんの最新刊『悪いのは、あなたじゃない』から再構成してお届けします。
本書では実際のカウンセリング事例の数々をもとに、実は意外なところに存在していた悩みの原因をつきとめ、解決へと導いていくプロセスを紹介しています。
他の人にはなかなか理解してもらえなかったり、相談しにくい悩みを抱えて、すべては自分のせい、自分を責めるしかない、と思い込んできた人に、今より少しラクに生きられるようになるヒントを紹介します。

私はマウントをとられやすい©Poche

マウントをとられやすい私。
言い返したい!

【 実際の相談事例 】
 子どもがいないと自由な時間があってうらやましいとか、学歴がどうだとか……ことあるごとにマウントをとられます。
 自分へのご褒美にちょっといいバッグを買った時には、独身だから自由にお金が使えるのがうらやましいと言われて、とても悔しかったです。
 マウントは相手にしないのが一番といいますが、もっと自分が強ければうまく言い返せるのにと思います。
 その場では我慢しても、家に帰って「ああ言えばよかった」「こう言ってやればよかった」と考え続けてしまうので、本当は言い返せるようになりたいです。

 直接的に相手を見下した発言をすることもあれば、遠回しに自分のほうが上だということをアピールすることもあるマウンティング。
 もともとはネット界隈(かいわい)で使われていた言葉なのですが、この言葉が広く普及することで「マウントをとられやすい」という悩みを持つ人が増えました。

 自分自身のことはもちろん、交際相手や結婚相手のステータスや年収、子どもの学歴など、材料は実にさまざまです。
 マウントをとる人というのは、あの手この手で、その人の痛いところをついてきます。

 周りを見渡してみると、マウントをとられやすい人と、とられにくい人がいることに気づくことがあります。
 自分だけがマウントをとられているように感じることもあるでしょう。
 それはマウントをとる人が、相手を選んでいるからです。