不健全な承認欲求
不承認とは、愛する人にあなたの感情やアイディア、気持ち、痛み、伝えたいこと、意見などを否定されたり、軽視されたり、批判されたり、無視されたりすることです。
愛する人に、あなたの声を聞いてもらえなかったり、誤解されたり、経験を一蹴されたり、望みを無視されたりするのは、この上なく辛いことです。
何かを望むのは決して悪いことではありません。ですが何度も言ったように、誰かからの承認を切望するのは健全とは言えませんし、常に物足りない人に見えるせいで、かえって捨てられる可能性が高くなってしまいます。相手に求め続けることは、人間関係を崩壊させる原因になります。
物足りなさを感じている人からは、人が離れていきます。
物足りなさは不安となって表れます。常に不満があり、あれこれ文句をつけ安心感を求め続けるせいで、周囲の人にあなたの心を満たすのは不可能だと思われてしまいます。
本当は立ち直る上で、何よりも愛する人と離れたくないはずです。それには、自分自身の渇きを先に解決しなければなりません。
自分自身を承認し、安心させ、足りないものは自ら供給することで、心が満たされる人間関係を築ける可能性が大幅に上がります。
自らを承認するために、次のことを試してみてください。
自分を健全に承認するために試してみてほしいこと
○あなた自身の強さ、成功、進歩、努力を認めてあげましょう。
○あなたの内なる経験―思考、気持ち、心理状態などを受け入れましょう。
○あなたを否定されているような気持ちにするトリガーを見つけましょう。
○あなたの欲求を優先し、できる限り自分自身で叶えましょう。
○あなた自身に優しくしましょう。
○あなた自身について、肯定的に話しましょう。
○あなた自身の限界、欠点、間違いなどを受け入れましょう。あなたは人間なのですから。
○自分と他の人を比べないようにしましょう。
○あなた自身の感情と欲求に耳を傾けましょう。
○あなた自身を批判的に見ずに、ただ受け入れましょう。
○あなた自身を友達として扱いましょう。
○これまで愛されなかった分、あなた自身を愛してあげましょう。
あなたが成長する限り、いつまでも成長しない人たちとは、どんどん相容れなくなっていくでしょう。
毒家族に苦しむ人々を救う心理学者であり、家族との絶縁を手伝う専門家として全米で知られている。かつてBBM Global NetworkとTuneIn Radioで自身のラジオ番組「Dr. Sherrie Show」を主宰していた。講演者、SNSのインフルエンサーとしても知られ、メディアにも頻繁に取り上げられている。著書に『幸せになるには親を捨てるしかなかった』(ダイヤモンド社)などがある。
※本稿は、シェリー・キャンベル著 髙瀨みどり訳『幸せになるには親を捨てるしかなかった』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。