○自分自身の限界を尊重する。
 
多くのものを背負いすぎたり、謝りすぎたり、悩みすぎたり、人に与えすぎたり、十分な見返りを望まなかったり、といったことがないように気をつけましょう。
 自分が手いっぱいになったら、手の空いている人や手伝いを申し出た人にあなたの仕事を分けてもいいのです。

○十分な休息を取る。
 家族に虐待されて育った人は、よく眠れないことがままあります。不安を抱えていると、残念ながら良質な睡眠をとるのは難しいのです。
 自分の体に耳を傾け、アプリや評判のいい睡眠メソッドなどの助けを借りて、体を休める練習をしましょう。
 十分に休むことができれば、それだけ心も落ち着き、毎日を切り抜けられるだけの体力を得られます。

○健康的な食事をする。
 
食事は自分を健康にはぐくむチャンスです。
 色とりどりの自然な食物を摂れば摂るほど、体、脳、そして心にも栄養が行き渡ります。胃に食べ物を入れるのは、脳に栄養を供給するのと同じことです。
 すこやかな思考、活力、感情を制御する力がほしいのなら、栄養を摂り、体を大事にしなければなりません。

○運動をする。
 
運動は、向精神薬よりもホルモンバランスを整えるのに効き目があると過去に何度も証明されています。
 さらに運動は、脳の神経可塑性を高めます。つまり、能力を最大限発揮できるようになるということです。
 体を動かすことは、どんな動かし方だろうと創造的な感情の発露であり、体を通して感情を表現し、解放する行為です。

○息抜きする。
 
1日の中で、一息つく時間を作るのは大切なことです。
 家族から精神的虐待を受けてきた人は、感受性が高まっています。人よりも痛みや音、光、匂い、環境の変化、言葉の含みに対して敏感なので、心を充電するために1人になる時間が必要なのです。

○自己分析をする。
 
あなた自身を知るための時間を取りましょう。
 毒家族から虐げられてきた人は、思慮深く、鋭い感覚の持ち主ばかりです。たった1日の間に驚くほど様々なことを感じています。
 自分を見つめ直すための優しい時間の中で、自分を愛することの素晴らしさを実感しましょう。

○楽しむ。
 
育ってきた環境のせいで、人生をあまりに真剣に生きようとしすぎているかもしれません。
 あなたは、日常の至るところに失敗を許されない最終試験のようなものが転がっているような気持ちで生きてきました。気を緩めて、1人で、あるいは大切な人たちと遊ぶのも重要です。
 とにかく楽しみましょう!

○心を育てる。
 
ヨガ、参拝、お祈り、瞑想、マインドフルネス、自然の中で過ごす、読書、日記を書くなど、方法は何でも構いませんが、あなたの精神をはぐくむための時間を作りましょう。
 このとき、あなたの中ですでに完璧な部分があることを自覚できるはずです。
 傷に影響されることなく、このまま変える必要のない部分を見つけられるでしょう。