なにをやっているかというと、あお向けの状態で両手足を垂直に伸ばしてブルブルと震わせる「毛管運動」です。
寝起きは元々いいのですが、布団から出る前に毛管運動をすると全身に血液がサーッと巡り出し、体の中が目覚めていく感じがわかります。
毛管運動は時間にして30秒ほど。まさに「スキマ」と呼ぶにふさわしい短い時間で、頭はシャッキリ、気分もスッキリ、体はポカポカ。ご機嫌な一日が始まります。
それでは鎌田先生にも伺ってみましょう!
鎌田先生と言えば「鎌田式スロー・スクワット」や「鎌田式かかと落とし」などをご提唱されていますが、ほかにもゆる~くできるようなちょうどいい運動、ありませんか?
毎朝の「鎌田式ウォーキング」で生きる力がわく
鎌田 生島さんの「モーニング(一歩手前)ルーティン」、実にいいですね。
寝たままできる運動で睡眠中の体のこわばりを取ることで、睡眠から覚醒へと心身の切り替えスイッチが入ります。
僕の覚醒スイッチは「仕事」です。
6時に起きたら6時半から原稿書き。連載が15本ほどあるので2カ月後に掲載される原稿を季節感や話題性を考えながら仕上げていきます。
朝の原稿書きは2時間ほど。ぶっ通しで机に向かっているわけではなく、キリのいいところで「鎌田式ウォーキング・速遅歩き」を入れます。あたたかな朝の日差しを全身に浴びながら、清澄な空気を胸一杯に吸い込んで、速歩き→遅歩き→速歩きを繰り返す。
「ああ、今日もいい一日だ」
時間にして15分程度ですが、活力が湧いてくるのです。
人生は筋肉でつくられる。「貯筋」で人生は変えられる
鎌田 40歳を過ぎると筋肉は毎年1~2パーセントずつ減っていきます。放っておくと70歳になる頃には、全身の筋肉量が落ちるサルコペニアになり、いずれ生活に支障が出て介護が必要なフレイル(虚弱)になってしまいます。貯筋が尽きると寝たきりになる。
ズバッと書かれるとドキッとするよね。でも、筋肉は手をかければきちんと答えてくれます。それこそ70歳でも80歳でも、トレーニングで貯筋を増やすことができるのです。
まずは、今の筋肉の状態を確認してみましょう。
椅子に腰かけ、ズボンを膝の上までまくり上げてください。スカートのご婦人はそのままでOK。
上半身を倒して、ふくらはぎの一番太い部分を両手の親指と人差し指でつくった輪で囲んでみましょう。どうですか? ふくらはぎと輪っかの間に隙間ができますか?
この隙間が大きいほど筋力が低下していることになります。つまり、これからの人生を支えるには心もとない貯筋ということ。
反対に、輪っかで囲めないようなら貯筋はたっぷり。目減りしないようにやっぱりコツコツ貯筋していきましょう。
生島さんの「生島流・基本のスキマ体操」や私の「鎌田式ウォーキング・速遅歩き」を1日5分~15分ほど試してみるのでも大丈夫。お金でいえば小銭かもしれないけど、短時間でも、軽い負荷でも、コツコツ貯筋ができれば、これから先の人生が変わります。
日帰り温泉に行ける。レストランで好物を食べられる。生きている限り。死ぬ間際まで。
人生は「筋肉」なのです。












