他人のスピーチをまねるのではなく
奮起すべきだ

 言わずもがなだが、この流れは近年も続いている。「女性の社会進出」「子育て支援」「LGBTQをはじめとするマイノリティーの権利拡大」など、安倍政権期に次々と実行された政策も、元々は野党が先行して取り組んでいたものだ。その繰り返しの中で、野党は発想力・構想力を鈍らせてきた。

 だが、もちろん与党による政策も成功したとはいえない。前述の通り、今の日本では企業の生産性向上をはじめ、人手不足、少子化など課題が山積している。他の先進国に比べると、デジタル化も大きく遅れている。

 そうした状況下では、一連の課題に野党が前向きに取り組み、自民党よりも先進的な政策を提案するべきだ。与野党の間で建設的な議論が尽くされ、政策が練り上げられてこそ、日本は世界に追いつくことができるのではないか。

 野党の党首は、ブレア元首相や岸田首相のスピーチをまねしている場合ではない。自らの本当の役割を強く自覚し、奮起すべきだ。