「いいねえ、車の中からでも星が見えるぞ、松本」
「空見てないで、前見て運転してください!」
「ヘッドライト消したらもっと見えそうだな」
「やめてー!」
で、一瞬、本当にライトを全部消したりするどうにも困ったオモシロガリ。同乗者全員で悲鳴を上げておりました。そんな旅をよくいたしました。
ある時、そんな山の中で道に迷ったかも?ということがありました。運転しているのは私。
「まさしさん、この道、大丈夫ですかね?」進むにつれて不安になります。そんな時に、さださんの器の大きさを感じます。
「まあ、いつか着くだろう」いたって呑気です。
「いやあ、そうですけど、こっちでいいんですかねえ?」私は、引き返すなら早いうちにと思います。するとまたさださんは、「どこか着くだろ」どっかりと座っています。さらに、
「ま、人生と一緒だな。最短ルートが最良ルートとは限らない」とか付け足すので、「深い!」と感激しつつも、ひきつり笑いの私でした。
「いつか着くだろう」「どこか着くだろう」そう思えれば、人生という旅の中で、今をしっかりと楽しめるようになりますね。