米株式市場でFOMO(取り残されることへの不安)が再燃している。S&P500種指数は過去10営業日のうち9営業日で上昇し、過去2週間の上昇率が7.2%となるなど、急反発している。こうした状況を受け、投資家の多くは株高の継続を見込むようになっている。投資家は米国株ファンドに多額の資金を投じたり、市場の混乱時に利益が出る取引を避けたりしている。S&P500種指数やハイテク株中心のナスダック100指数に対する売り持ち高を大きく落とした投資家は多い。大幅な株高が続き、不意打ちを食らうことを警戒しているためだ。シカゴ・オプション取引所(Cboe)ボラティリティー指数(VIX、恐怖指数)は10月の高水準から急低下し、最近では8営業日連続で下げている。