米国などが電気自動車(EV)に補助金を出し、ディーラーが在庫を補充しているため、欧州やアジアからの自動車輸出が急増している。自動車貿易拡大は、世界経済の減速に伴う輸出の低迷とは対照的だ。国内製造業の活性化と化石燃料の使用削減を目的とした欧米の産業政策が、世界貿易のパターンにどのような影響をもたらしているかが垣間見える。ドイツ自動車工業会によると、ドイツでは、1-10月に輸出された新車の乗用車は約260万台で、前年同期比22%増だった。韓国と日本は、米国のEV減税もあり、自動車輸出が加速している。中国は今年に入り、制裁を受けたロシアへの販売と、比亜迪(BYD)のような国産メーカーとテスラのような外国メーカーの両方のEV輸出のおかげで、日本を抜いて世界最大の自動車輸出国になった。
米のEV補助金、日韓欧の自動車輸出を後押し
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