APECにおける各国首脳の集合写真 Photo:Kent Nishimura/gettyimages
米中首脳会談や、日本の岸田文雄首相が米中韓のトップと個別会談したことなどが取り沙汰されたAPEC（アジア太平洋経済協力会議）が閉幕しました。本稿では、APEC参加各国のリーダーたちによる「スーツの着こなし術」に独自に着目。東京・銀座のテーラーによる「スーツの国際政治学・APEC編」をお届けします。（ヴェスタ・バイ・ジョンフォード ゼネラルマネージャー 北川美雪）
APEC参加国首脳の
「スーツ着こなし術」をチェック！
11月17日（日本時間18日）、米サンフランシスコで行われたAPEC（アジア太平洋経済協力会議）が閉幕しました。
参加した各国リーダーがどのようなスーツを着て国際会議に挑むのか、これはスーツをファッションではなくビジネスツールとして戦略的に捉える上で、とても参考になる場面といえます。
APECは、環太平洋地域の21の国・地域の首脳がそろう大きな国際会議で、G7サミット（主要7カ国首脳会議）とはまた違う、スーツの着こなしを見る良い機会です。
APECは開催地の民族衣装をみんなそろって着て団結をアピールすることも多いのですが、今年はありませんでした。米国では昨今、「アプロプリエーション」と言って他の文化をそれらしく利用したり、盗用したりすることに非常に敏感ですから、そういった背景も影響しているのかもしれません。
