「我々としても、ビジョンをみんなで共有しながら『次世代のインターネットを作っていく』には、まだまだ皆さんと話し合っていく必要があるかな、とは考えています。企業だけではなくて、研究者や関係省庁なども交え、プライバシーや安全性の問題なども含めて話し合う必要があるでしょう」

「最初から1社が独占するようなことではなくて、多くの企業が経済的関与を広げていくかたちが望ましいです。我々が持っているテクノロジーを『我々だけが使えます』ということではなくて、みんなが持ち寄って作っていく世界だと思うんですよ。Connectの基調講演で、我々はそういったビジョンを表明したつもりなのですが、ぜひここから、皆さんとディスカッションを広げていきたいです」(味澤氏)

冒頭でも述べたように、Metaはメタバースの構築を「長期戦」と捉えている。その過程では、いかに複数の企業で協力体制を築き、早期に理想的なビジョンを作るかも重要な要素と言える。Metaとしては言葉が消費されてしまうことを望んでいない、というのが本心だろうと筆者も考える。彼らは「次世代のインターネット」構築に早期着手するために社名を変えたわけだが、「インターオペラビリティ」を強調するのはそのためなのだろう。