「試合に出られない選手も含めて、それぞれに大事な役割がある。そして、みんなで同じゴールに向かっていく。こんな経験はなかなかできなかったと思うし、そんな時を共に過ごした仲間とはお互いに助け合える存在になれる。野球が僕の人生に与えてくれるたもの、それは“人”だと思います」(斎藤氏)

写真撮影も実は“野球未来づくり”に繋がる

カメラ愛好家としても知られる斎藤氏のInstagramのタイムラインには、野球少年・少女たちの笑顔も時折並ぶ。訪問先の少年野球チームで自ら撮影したものも多いという。

「写真が好きな理由は、最高の瞬間を切り取れるから。野球をしているときにこんなにいい顔をしているんだって、子どもたちや親御さんに知ってほしいなと思いながら撮っています。写真を見せた後に、『やる気になって、いつもよりたくさん練習ができました』なんて言われると嬉しいですね。これも僕にとっての“野球未来づくり”なんです」(斎藤氏)

斎藤氏は今、33歳。人生はまだ続くが、決して長いとは思わない。やるべきことが溢れ、時間が足りない。

「現役で頑張っている同期の選手は、できるだけ長く活躍してほしいと思って応援しています。僕は僕で、今の僕ができることに集中して、社会に貢献していきたい。結果がすべてではなく、“社会に貢献しようとしている自分”をいつも感じられるかどうかが大事。そんな生き方を皆さんにも見せていけるよう、動き続けます」(斎藤氏)

斎藤佑樹氏が「野球ジム」運営スタートアップに出資──起業から半年で語る「野球未来づくり」への思い