ゲイツ氏が暗号通貨への敵意をむき出しにしたのは今回が初めてではない。2021年にもブルームバーグのインタビューで「ビットコインには興味がない」と述べ、その理由としてマイニング(採掘)が環境へ悪影響を与えることなどを挙げていた。

 

Twitter創業者のジャック・ドーシー氏が提唱する「Web5」とは

パブリック型ブロックチェーンを基盤とした次世代インターネットの「Web3」。「情報を独占する巨大テック企業に対抗し、ブロックチェーン技術を活用して情報を分散管理することで情報の主権を民主化する」という概念として、注目を集めている。だが、Twitter創業者でBlock(旧:Square)CEOのジャック・ドーシー氏は6月11日、Web3を超え、Web4もすっ飛ばしたかのようなプロジェクト「Web5」を発表した。

Web5はBlock傘下のビットコイン関連会社・TBDのプロジェクトとして立ち上がった。TBDが公表した資料によると、同社はWeb5で、Web3では実現できない「真の分散型インターネット」の実現を目指す。Web5のインターネットでは、ネットユーザーはサービスやアプリのIDや履歴といったすべてのデータを「分散型ウェブノード」に保存できるようになるのだという。

Web5の発表に際して、ドーシー氏は「Web3に投資するベンチャーキャピタル(VC)のみなさん、お疲れ様です」とツイートしているが、同氏はかねてよりWeb3領域に出資するVCに批判的だった。2021年12月には「Web3はみんなのものではなく、VCとVCが出資する企業のものだ。結局は中央集権型の組織の別名称でしかない」と投稿している。

また同じ2021年12月には、イーロン・マスク氏が「Web3が見つからないんだけど、どこ?」とツイートすると、ドーシー氏は「aとzのあいだ」とリプライ。Web3領域に積極投資するVCで、「a16z」とも表記されるAndreesen Horowitzに敵対心を示していた。

「Internet Explorer」がついにサポート終了

Microsoftは6月15日、1995年に登場したウェブブラウザ「Internet Explorer(以下、IE)」のほぼすべてのバージョンのサポートを終了する。今後、数カ月のうちにIEを起動しようとすると、同社の新ブラウザ「Microsoft Edge(以下、Edge)」にリダイレクトされるようになる。

Microsoftでは Edgeに非対応のサイトやサービスにアクセスできる互換機能「Internet Explorer モード」をEdgeに搭載している。同社によれば、この機能は少なくとも2029年までは利用できるという。