当初は個人でECのコンサルティングを請け負うようなかたちからスタートし、そこで培った知見を基に独自の分析ツールを作り上げた。それがACROVEの事業の基盤とも言えるACROVE FORCEだ。

ACROVE FORCE
 

同サービスではAmazonや楽天を始めとした主要なECモール、自社ECサイトなどに点在するデータを集約し横断的に分析できるのが特徴。このツールを用いて提携ブランドの成長をデータドリブンで支援する事業が現在のACROVEのビジネスの軸となっており、顧客の数は80社以上、導入後の平均売上成長率は300%を超えるという。

今後はACROVE FORCEの機能拡張や提携ブランドの拡大に加えて、自社ブランドの拡充にも力を入れていく方針だ。

自社ブランドについては創業事業でもあるプロテインのD2Cブランドのほか、6月にはM&Aで譲り受けるかたちでフィットネス器具ブランドの展開も始めた。他社ブランドのM&Aについては今回調達した資金も活用しながら積極的に進めていく予定で、「今後4年を目処に提携ブランドの数を300〜400程度、自社ブランドの数を30前後まで広げていきたい」(荒井氏)という。