「オタクは早口である。じゃあ、なぜ早口なのか?」という問いへの回答が秀逸すぎる件
そう語るのは、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)
「あるあるネタ」を活かす
あるあるネタは、人気コンテンツです。
たとえば、オタクあるあるとして有名なのが、「オタクは早口である」ということで、これには誰もが納得です。
「じゃあ、なぜ早口なのか?」
ここに、新たな切り口が宿ります。
あるオタクが言うには、
「相手に伝えたいわけではなく、自分のためにしゃべっているんですよね」
とのことでした。
これはいい素材です。
ここで「加工」の出番です。たとえば、カタカナ語を使ってみましょう。
「オタクは会話をしているのではありません。
そもそも相手に伝える気がないんです。
だから早口になる。『知識のアウトプット』をしているだけです」
というように、カタカナ語を効果的に使うと、ただのあるあるではない面白さが出ます。
あえて「カタカタ語」にしてみる
「インプット」「フィードバック」
「エビデンス」「ディテール」
「コンセプト」「ファイナルアンサー」……
これくらいのレベルであれば、あえて使ったほうが面白くなりやすいです。
日常会話でカタカナ語を連発する人は、かなりイタい人です。
しかし、こうやって、あえて部分的に使うことができると、効果的です。
怪しい商品を見て、
「これって、エビデンスがあるんだろうか?」
と、つぶやいてみる。
ダサい人を見つけて、
「どういうコンセプトだろう?」
と問う。
ぜひ、やってみましょう。
そして、もし勇気があるなら、相手に直接言ってみてください。きっと嫌われますから。
(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。