同サービスはオンライン飲み会を中心に利用が広がり、これまでに約5000社が活用。累計で35万食以上を届けてきた。

nonpi foodbox
宅配フードボックス「nonpi foodbox」

nonpi foodboxではさまざまなシェフと共同でメニューを開発し、それをOEM先で製造した上でユーザーのもとに冷蔵で配送している。サービスを拡大する中で一連の開発ノウハウが蓄積され「このプロセス自体が自分たちの強みになった」(上形氏)。

今回のnonpi A.R.U.では冷蔵ではなく冷凍の状態で配送するという違いはあるものの、基本的な製造フローはfoodboxと同様で、そこで培ってきたノウハウも活用できる。

上述したとおりフローズンミールは今後の成長が見込まれる分野であり、日本でもナッシュやMuscle Deliなど関連するサービスを手掛けるスタートアップが増え始めている。

ノンピとしてはこれまで中心にしてきた法人向けのサービスだけでなく、nonpi A.R.U.を通じて個人向けのフードECにも本格的に挑戦する方針。同社では3月に3.4億円を調達しており、その資金も活用しながら事業の拡大を目指す。

日本食はコンテンツとしても魅力がある一方で「まだまだ十分には輸出できていない」(上形氏)側面もあるため、東南アジアなど海外でのサービス展開にも取り組んでいきたいという。