また、ストーリーを通して自閉スペクトラム症を抱える人たちが社会において、どれだけマイノリティで生きづらいかも描かれているので、そういった観点でも勉強になる。

現在、12話まで配信中。個人的には今年見て良かった韓国ドラマの一、二を争うくらい面白いと思っているので、お盆休みを使ってぜひ見てほしい。

『二十五、二十一』

個人的に先述の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』と同じくらい「面白かった」と思う韓国ドラマが『二十五、二十一』だ。『二十五、二十一』は通貨危機に揺れた1998年の韓国を背景に、夢を奪われた若者たちのジレンマと成長を描く、というストーリー。

恋愛と友情が作品の軸となっており、よくある青春ドラマかと思われがちだが、時代背景が1998年であるのが面白いポイントだ。例えば公衆電話を使って通話するなど、今では当たり前となったスマートフォンがない時代の恋愛模様が描かれている。また、フェンシングを通して人間として成長していく姿には、スポーツをやっていた身としては共感できるものがある。

ストーリーの魅力に加えて、『二十五、二十一』はドラマのOST(Original Sound Track)がとにかく素晴らしい。音楽でも楽しめる韓国ドラマだ。

『再婚ゲーム』

『再婚ゲーム』は、夫の愛人がきっかけで離婚した女性が、結婚相談所を利用してその愛人に復讐する、というストーリー。いわゆる、“ドロドロ系”の韓国ドラマだ。

本作の良いところは、テンポが早く8話で完結するというところ。韓国ドラマは基本的に16話構成のものが多いが、再婚ゲームはその半分。そのため、あっという間に見終わる。復讐をテーマにしたドラマは好きな人もきっと多いだろう。サクッと面白い韓国ドラマを楽しみたい人には『再婚ゲーム』がオススメだ。

韓国ドラマにも力を入れるDisney+のオススメ作品

『ビッグマウス』

『ビッグマウス』は、口だけ達者な三流弁護士が、闇の世界を支配する天才詐欺師になりきって巨大悪と戦う、というストーリー。主人公は命の危機にさらされながら、夫の濡れ衣を晴らそうと奮闘する妻と共に、本当のビッグマウスの正体に迫り、その裏に隠された金と権力にまみれた特権層の素顔を暴いていく。

過去にも『梨泰院クラス』や『ヴィンチェンツォ』といった韓国ドラマがはやったように、巨大悪に立ち向かうストーリーは誰もが好きなところ。そこにアメリカのドラマ『プリズン・ブレイク』のような刑務所内でのやり取りなどが描かれており、ハラハラしながら引き込まれ、見進めることができる。