写真・動画共有SNSの「Instagram」やメッセージや写真が閲覧後に消えるSNS「Snapchat」の利用率も上昇傾向にある。Instagramの利用率は2014〜2015年の調査では52%だったが、今回の調査では62%に増加。Snapchatの利用率も41%から59%に増えている。

2020年以降、FacebookやTwitterに続く次世代のSNSがいくつも登場してきている。米国では2020年にリアルタイムでの会話を楽しむ音声SNS「Clubhouse」や、撮った写真が翌朝まで“現像”できないクラシックカメラ風の写真SNS「Dispo」などが登場。また、自分ではなく友人の写真だけを投稿する“アンチ自撮り”SNSの「Poparazzi」、スマートフォンのウィジェットを介して写真を送り合うSNS「Locket」がローンチした。

PoparazziとLocketは、ユーザー基盤をグローバルで急速に拡大している。Poparazziの世界での累計ダウンロード数は6月に500万件を突破。Locketは1月にローンチしたばかりだが、世界での累計ダウンロード数は8月までに2000万件を超えている。

だが、全ての次世代SNSが成功しているわけではない。特に日本においては鳴り物入りの新規参入を果たすも、失速するケースが散見される。

Clubhouseは2021年1月、日本のApp Storeの「無料アプリ」ランキングで1位に躍り出たが、今では圏外に。Googleのキーワード検索回数の推移を調べることができる「Googleトレンド」で見ても、2021年1月末から2月初旬の盛り上がりを100とすると直近の注目度はわずか1という値になっている。Dispoに至っては米国以外の市場からは事実上、撤退している。

地域特性もあるが、すでに明暗が分かれつつある次世代SNS。躍進するPoparazziやLocketは既存の大手SNSを脅かす存在にまでなるのだろうか。