スタートアップの採用を併走支援、CTO育成プログラムも

Value marketでは9月、Code Climberで蓄積した採用評価DBのデータとノウハウを活用して、スタートアップのフリーランスエンジニア採用を併走型で支援するサービスも開始した。この「併走型サポートプラン」では月額20万円から、3カ月以上の契約で、いつでもValue marketの採用パートナーに相談できる。

併走型サポートプラン
画像提供:Value market

「スタートアップでは、技術とビジネスとを翻訳する力が必要となりますし、技術自体のトレンドの入れ替わりもとても早いのが特徴です。エンジニアに求められることにも変化があり、技術だけができる人の価値は下がってきています。どうすればサービスをグロースさせられるか、技術を生かしてユーザーに価値を届けられるかというところまで入り込める人材が欲しいという企業も結構多いですが、ではそれに当てはまるエンジニアとはどういう人なのか、職務経歴書を見ただけでは判断が難しい。本質的な採用とは何かを突き詰めないと、たどり着けない傾向があります」(内田氏)

カルチャーも含めたミスマッチがなくなるように人材を判断するのが、非常に難しいスタートアップ。内田氏はだが、「エージェント次第で採用の当たり外れがある状況はなくしたい」と述べている。

「僕らは、過去の提案でどういう結果だったかというデータを蓄積して、誰が担当してもデータを参照すればすぐに精度の高い提案ができるようにしたい。誰が見てもいいマッチングができるようにした上で、さらに採用した後も1on1のコンサルティングでデータの確からしさを検証することで、精度をさらに上げようとしています」(内田氏)

「データをスクレイピングしてAIで分析するのもいいんですが、聞けば早いことは聞けばいい」と内田氏。データ探求と面談によるヒアリングとの組み合わせで、各社に合った採用支援を目指している。

「従来のエージェントでは、とにかくたくさん紹介の数をこなす営業スタイルとなり、働き方も単純でベテランになると辞めてしまう人も多い。だからスタートアップへの対応力やカルチャーを読み解く力を持つような、スキルの高い人は残りにくいんです。我々は企業の成長と、人の成長に踏み込んでいきます。ゴールは“紹介”には置いていません。キャリアをずっとサポートする設計でサービスを提供しています」(内田氏)

エンジニアのキャリアの頂点のひとつには、CTOやVPoE(Vice President of Engineer)としての活躍がある。Value marketでは10月22日、優秀なエンジニアにCTO/VPoEとしてのキャリアを積む機会を提供する仕組みとして、育成型採用支援サービス「CTOut(シーティーアウト)」をリリースした。