こうして、daytune.-teaの商品の世界観が決まった。
ゼロから体当たりで始めた、チームビルディング
daytune.-teaを開発する前に、私は前身となるハーブティーブランド「Herbalance(ハーバランス)」を立ち上げたことがある。当時はほぼ独力で進めていたこともあり、チューニングの価値体験を届けることができていなかった。
もっと日常の中で気軽に、自分の心身の調子を意識して、ととのえることができるようにしたい。そのためには、今度は個人の力ではなく、チームの力で取り組む必要がある──そう考え、まずはチームづくりから着手することにした。
しかし、私はあまり人をリーダーとして引っ張るタイプではないし、強く意見を主張することも苦手て、チームというものにも苦手意識を持っていた。どのようなリーダーであるべきか。どのようなメンバーを集めるべきか。気づけば、自分自身が再び「当然」の世界に囚われていた。
チューニングの考えを世の中に広めるためにも、自分にとっての“自然”を追求していきたい。それが導き出した答えだった。
決して別の人格になるのではなく、自分らしさを大切にしたままリーダーとなり、それぞれが自然で心地よくいられるメンバー達と、チームを作る。
その考えのもと、事業企画、デザイナー、財務、調達、PRなど、各分野のプロフェッショナルが集まり、チームが出来上がっていった。そして、今度は自分自身が理想とするチューニング体験を届けることができる商品を作り上げることができた。
一念発起し、ほぼ独力でまずはHerbalanceを作ったが、まだ理想とするチューニング体験はまだ十分に実現できずにいた。そこからもっと理想を追求するため、今度はチームで取り組むことにした。デザイナー、商品企画、ビジネスデザイン、次第に集まった仲間たちと、チューニングを体験できるためにブランドを刷新して、day tune.-teaを開発。今度は「自分が欲しい」ものができた。
フローミュラはチューニングを広めるための会社
11月中旬にスタートしたプロジェクトは、多くの支援を集め、1週間足らずで目標金額を達成することができた。しかし、daytune.-teaの挑戦はまだ一歩目。これから、商品の本リリース、新たなブレンドの展開、各種コラボレーションなど、やるべきことは山積みだ。
新たに立ち上げた会社「フローミュラ」はハーブティーを提供する会社ではなく、チューニングを広めるための会社と定義している。
その言葉の通り、「フローミュラ」という社名は、オーケストラが「ラ 」の音からチューニングを始めること(フロム“ラ”)、方程式やいつものやり方を意味する言葉(フォーミュラ)に由来しており、チューニングへの想いが強く込められている。