自然な状態を取り戻す「チューニング」を届けたい
daytune.-teaが誕生したきっかけは、私の原体験にある。中学・高校・大学と進学校に通い、新卒で大手コンサルティング企業に入社。世間的にはエリートと言われるような経歴を歩んできた。しかし、その一方で自分が望んでいた人生を歩んでいるはずなのに、私は自分のことがなかなか好きになれずにいた。それは、自分が「こうしたい」という基準よりも、世の中的に「こうあるべきだ」という基準を優先していたからだ。
日々、ハードな働き方をする中で、心身ともに辛さを感じたときも、「強くあるべきだ」「疲れたというのは、自分が弱いからだ」と自分の気持ちを否定し続け、いつしか次第に自分の気持ちがわからなくなっていった。
ある日、深夜残業帰りのタクシーの中で「これで倒れたり、鬱になったりしても、自分で選んだことだから誰も責任をとってくれないな」と、ふと頭をよぎった。
これ以上は限界だと、退職を決意。この時の経験から、「誰もがすり減らずに、自分の基準でやりたいことをやれている世界」の実現を目指すようになった。
私はこの「自分の身体や心の声に気づき、自然な状態を取り戻す」ことを“チューニング”と名付け、チューニングを世の中に広めるための事業を構想し始めた。
商品開発を進める中、突然訪れたコロナ禍
ここ数年、瞑想やサウナなど自分の内面と向き合い、ケアをする体験が以前よりも身近なものになってきている。この体験を、より気軽に、日々の生活の中で行うことができないか。そんな中、着目したのが、小さい頃から慣れ親しんでいた「ハーブティー 」だった。
日常の中でハーブティー を選んで飲む時間を作ることで、自分の心身の声と向き合う。その考えのもと、商品開発を進めていった。
開発を進める中、図らずも新型コロナの感染が拡大していき、リモートワークが一般化。移動時間や会議の合間の時間など、スキマ時間が少なくなったことで「以前よりも慌ただしくなった」という声や、「働き方が大きく変わり自分の人生を見直すようになった」という声が聞こえるようになてきた。
こうした声を受け、私はチューニングの考えが、以前より人々から、求められているように感じた。チューニングを広めることで、ビジネスの世界でよく求められる「こうあるべき」という“当然”から、自分は「こうありたい」という一人ひとりの“自然”を優先できるようにしたい。
そのために、ハーブティーのブレンドを選んで飲むという体験を通じて、日々の生活の中で「立ち止まって、自分の声を聞く」時間を届けることにした。