ネットの中で自分の人格をどう作るか、自分をどう見せるかというメタ認知力が高いのも、この世代(Z世代)の特徴です。ネットにつながり、情報を得ることがデフォルトなので、よりディープなオタクになります。
 
また、ミレニアル世代と違い、常時ネットにつながっているからこそ、ネットにつながらないことに不安感を覚えません。 
 
JOMO(Joy Of Missing Out)と呼ばれ、むしろ取り残されることに喜びを感じることを言います。それよりも若いα世代は生まれた頃からインターネットとつながっています。ネットのコミュニティごとに自分の人格が別というのが当たり前です。また、最初に出会う他人は「近所の公園にある砂場」ではなく「マインクラフト」と言われるくらい見知らぬ人とネット上でコミュニケーションを取ることに慣れています。
 
さらにα世代には「オーガニックリーダーシップ」があると言われます。「フォートナイト」や「スプラトゥーン」などのオンラインゲームでは、知らない人たちと1ゲームごとに誰と組んで、誰と戦うかがシャッフルされて目的達成を競います。
 
この場では自分はチームをリードするのか? フォローに回るべきなの? という瞬間の判断がゲームの成否に大きく関わります。この判断を小さい頃から濃厚に繰り返すので、リーダーシップが育つというわけです。世代によってインターネットとの距離が変わり、プロセスエコノミーとの距離はどんどん近づいています。