グループとしての練習に燃え尽きかけていたタイミングで、ONE OK ROCKさんのライブパフォーマンスを見て、自分も「日本から世界に向けて発信していきたい」と強く思うようになりました。それで帰国する決断をし、2018年に日本に戻ってきたという感じです。

その後は、いま所属しているアミューズのオーディションを受けて合格し、デビューに向けて、ずっと曲づくりなどの準備していました。

トリリンガルを生かし、グローバルのファンを獲得

──2020年1月に1作目のデジタルシングル「LIGHTS UP」をリリースしています。それから約1年半以上が経ちましたが、手応えはいかがでしょうか。

「LIGHTS UP」をリリースしてからすぐにコロナ禍になってしまい、ファンの人たちと直接お会いする機会がほとんど持てなかったのは悔しい部分でした。ただ、悲観的になっていても仕方ないので自宅でできることを探し、YouTubeでカバー動画も投稿したり、インスタライブをしたり、ファンのみなさんとコミュニケーションをとりました。

そういった活動を通じて、多くの人に自分のことを知ってもらい、その結果としてタイのSpotifyバイラルチャートで「TAXI feat. tofubeats」が1位を獲得でき、嬉しい限りです。

──NOAさんのインスタライブは、さまざまな国の人がコメントしているのが印象的です。コミュニケーションで何か意識されていることはありますか。

日本語・英語・韓国語を話せるので、その強みを生かして、さまざまな国の人とコミュニケーションがとれたらと思っています。

だからこそ、インスタライブなどで英語でコメントをもらったときは英語で返答し、韓国語でコメントをもらったときは韓国語で返答することを心がけています。また、曲づくりに関しても英語の歌詞を入れるなど、“グローバル”は重視しています。

例えば、海外で流行っている曲などはチェックするようにしていて、何か良い要素があれば取り入れるようにしています。

──他に曲づくりで意識していることはありますか。

曲を通して、どんなメッセージを伝えたいか。これは常に意識するようにしています。また、今の時代はファンの人たちとコミュニケーションをとれるので、会話を通して「ファンはどんな曲が好きなのか」はなるべくチェックしています。

あとはSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービスで曲名が表示されたときに、少しでも「この曲を再生してみようかな」と思ってもらえるように、シンプルでメッセージ性のある曲名にすることを心がけています。