実はこのアイデアは宝槻が24歳の時──16年前から温めていたものだ。当時からすでにオンラインで展開しようと「市民先生プロジェクト」と名付けた企画書を書いていたそうだ。

「でも、当時は実現できなかった。ようやくできると思うと、ワクワクしますね」

宝槻の話を聞いていて、「偉人編 スティーブ・ジョブズ」の授業を思い出した。

「失敗する人は途中であきらめてしまう。必要なのは、強い情熱なのだ」

宝槻自身の「探究」は、まだまだ続く。その姿がきっと、子どもたちの背中を押す。