年収が上がらない、モチベーションが上がらない、仕事と家庭の両立がうまくいかない ── そんな悩める人たちに「読むだけで元気になる」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。
“元芸人社長”であるFIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。
まさに人生を大逆転させた元芸人社長だが、その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。
本連載では初の著書『スタートアップ芸人』の一部を抜粋・編集しながら、「仲間力(=仲間をつくる力)」アップによる人生大逆転の法則を見ていきたい。

スタートPhoto: Adobe Stock

貯金0円、ニート生活から年商146億円!

 僕はいわゆる「社会的弱者」だった。

 だが、現在は年商146億円の企業を経営している(2023年6月時点)。

 僕は高校卒業後、NSC(吉本総合芸能学院)大阪校に18期生として入学し、お笑い芸人として活動していた。

 ある若手の大会で決勝まで残ったが、現在も活躍中の野性爆弾に30対0で完敗。そこから4年間、引きこもりニートになってしまった。

 その後、高校時代の仲間やNSC同期の激励で長いトンネルを抜け出し、一念発起して起業した。

 まさに金なし、コネなし、学歴なしのスタートアップ

 でも僕には大事なものがあった。それが仲間だ。

 最初は幼稚園からの幼なじみ、高校時代の友達やアルバイト仲間と街コン事業を始めた。

 男女100名ずつ集め、カップリングパーティを企画運営したところ、爆発的にウケた。

 SNS黎明期にミクシィ(mixi)で30万人が登録する日本最大(当時)のコミュニティだった。

すべてを黒字化させた11事業とは?

 その後、EC通販で常識では考えられないオーガニックのクレンジングクリームをつくるとアマゾン、楽天で飛ぶように売れ、続いてつくったシャンプーとトリートメントはアマゾン年間売上ナンバーワンになった。

 この頃、社員は70人になっていたが、「森の会社なら入りたい」と仲間が入社し、次に仲間の仲間が入社した。

 さらに優秀な仲間との出会いが次々にあり、「人の辞めない」人材派遣、コンサルティング事業、広告事業などに事業の幅を広げてきた。

 現在、「FIDIA(以下フィディア)株式会社」は11事業を手がけ、すべて黒字化している(図表1)。

スタートアップ業界の大きな勘違い

 2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円

 Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」、経済産業省「地域未来牽引企業」などに選定された。

 僕は仲間集めに成功し、ここまで事業を拡大することができた。

 スタートアップ業界では、「友達と一緒に起業すると絶対失敗するからやめておけ」と言われているが、大きな間違いだ。

 アップルのスティーブ・ジョブズにはスティーブ・ウォズニアックらがいたし、メタのマーク・ザッカーバーグはハーバード大学の友人と創業している。

 「仲間力=仲間をつくる力」が強ければ、どんなビジネスでも成功する。これからの時代、「仲間力」はビジネススキルとして強力な武器となる。

 本書では、元芸人社長である僕がどうやって「仲間力」を身につけていったか、「仲間力アップマル秘マニュアル」として紹介した。

 「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義を使えば、社員も顧客も取引先もみんな仲間になる。

 6大奥義とは、

1.仲間を集める
2.仲間を見極める
3.仲間を成長させる
4.仲間との絆を深める
5.顧客を仲間にする
6.取引先を仲間にする

 ことだ。

(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)