【スクープ】JERA、伊藤忠陣営が参戦の洋上風力第二弾・秋田県沖に「最恐」ライバルがまさかの再登場!?参戦企業と勝敗予想を大公開!Photo:Howard Kingsnorth/gettyimages

いよいよ政府公募の洋上風力発電プロジェクトコンペ「第2ラウンド」の選定結果が、近く公表される。三菱商事の「第1ラウンド総取り」で惨敗したライバルは、第2ラウンドで背水の陣を敷いて熾烈な戦いを繰り広げた。連載『決戦!洋上風力第2ラウンド』では、業界関係者への徹底取材を基に、勝敗の行方を大胆予想する。本稿では、JERA・伊藤忠商事連合などがひしめく激戦区、秋田県男鹿市・潟上市・秋田市沖のプロジェクトに、再登場した「最恐」ライバルの正体を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

ライバルが最も恐れる「強敵」が
入札に名を連ねていた

 秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖(以下、秋田県中部沖)の洋上風力発電プロジェクトを巡り、カナダのエネルギー大手であるノースランド・パワーや都市ガス大手の大阪ガスと組んで参戦予定だった三井物産が、すでに撤退を決めていた。

 その一方で、国内最大の発電事業者であるJERA陣営に伊藤忠商事が“電撃参戦”した(『【スクープ】三井物産が秋田県沖の洋上風力発電事業撤退へ!土壇場で電撃参戦する「超大物」の正体』参照)。

 また丸紅が都市ガス最大手の東京ガス、石油メジャーの一角である英BPとタッグを組んで参戦を決めており、政府公募「第2ラウンド」において秋田県中部沖のプロジェクトは、実力者が出そろった激戦区の一つとなった。

 このエリアの戦いの構図は、先行事業者である石油元売り大手コスモエネルギーホールディングス(HD)の子会社コスモエコパワー、JERA、丸紅の3陣営でほぼ固まったといえた。

 ところが、である。洋上風力発電プロジェクトに詳しい複数の業界関係者によれば、2023年6月末に締め切られた第2ラウンドの応札者に、意外なプレーヤーが名を連ねていたというのだ。その名は、ライバルが最も恐れる「超強敵」である。

 では、果たしてその超強敵の名は――。

 次ページでは、ライバルが最も恐れる「超強敵」の実名に加え、秋田県中部沖エリアに参戦した顔触れを一挙公開し、中部沖エリアの勝敗を大胆に予想する。実は、勝負の行方によっては、ある企業が打ち出した渾身の成長戦略が根底から覆されるリスクもある。厳しい状況に追い込まれかねない、その企業とは。