同社はこれまでに、生前整理・遺品整理・残置物撤去を代行するリリーフや、注文住宅会社比較一括提案サイト運営のダーウィンシステムとの提携を発表してきた。今後も提携の幅を広げることで、より多くの顧客との接点を増やしていく予定だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、また、起因となった経済の冷え込みにより、解体工事の需要は短期的には下がる見通しだ。だが、現在およそ846万戸存在する空き家が減るわけではない。需要の回復に備え、クラッソーネではくらそうねの開発をさらに進めていく。同社の試算によると、現在1.7兆円の市場規模は2045年までに4兆円に伸びる見込みだ。

「くらそうねを利用する施主の約半数は空き家の解体を依頼する。そのためコア層は空き家を持つ40代から60代だ。『スマホは使えるが得意ではない』中高年の利用者の利便性を高めるため、今なおサービスを改善中だ」(川口氏)